胃鏡の最初の患者は…

神経性の原因から胃や腸の不調を訴えるOLやサラリーマンが増える人も多く、すでに胃カメラ(内視鏡)のお世話になった人も多いのでは。
この胃カメラ、歴史は古く、記録によると、紀元前460年頃、ギリシアのお医者さんが、直腸を覗く道具として使っていたとある。
現在に近いものは、1868年、ドイツ・フライブルク大学のアドルフ・クスマウル教授が発明した胃の中を覗ける胃鏡。
光の反射を利用して鏡で胃の中を覗けるようだ。
しかし、今でこそ小型になっているが、当時の胃鏡は、ほとんど真っ直な金属の筒で、曲がらないので飲み込んで胃の中を覗けることは出来なかった。
どうやって、胃の中に入れたかと言えば、アドルフ・クスマウル教授、どうしても人間の胃の中を見たいという情熱から、実験台として長い剣を飲み込むことの出来る曲芸師を探し出してきた。
最初に使った患者さんが、曲芸師とは…
ちなみに、世界初の胃カメラが完成したのは昭和25年。
東京大学附属病院の外科医・宇治達郎博士の発案をもとに、浜松市中野町出身の杉浦睦夫氏によって開発。
初の人体実験で28枚の写真が撮影されたが、実験終了後に判明したのは、フィルムを入れ忘れていたらしい。
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