ビタミン成分

A(レチノール)
視力の調節に関わったり、皮膚や粘膜の機能を正常に保つビタミン。多くとりすぎると毛が抜けたり、発疹が出たり、頭痛、肝障害なども。不足症状は、夜盲症(とり目)、皮膚の乾燥や角質化など。

B1(チアミン)
糖質の代謝を促進し、神経系の調節に関わるビタミン。過剰症は特になく、不足症状は、脚気、手足の指先のマヒ、神経痛、筋肉痛など。体内貯蔵量は30mgと少ないため、毎日の摂取が必要。

B2(リボフラビン)
糖質、脂質、たんぱく質の代謝や、体の各組織の修復に関わるビタミン。腸内細菌でもつくられる。発育ビタミンとも呼ばれる。過剰症は特になく、不足症状は、口内炎、角膜炎、結膜炎、皮膚炎など。

B6(ピリドキシン)
たんぱく質の代謝に関わり、皮膚の抵抗力を高める。にきびやかぶれを予防。腸内細菌でもつくられるため不足することはほとんどないが、抗生物質の服用などにより腸内細菌が障害を受けたりして不足すると口内炎、口角炎、皮膚炎、かぶれなどが起こる。

B12(コバラミン)
赤血球の生成に深く関わり、神経細胞の機能を正常に保つビタミン。不足すると神経痛、関節痛、眼精疲労、悪性貧血になる可能性も。メコバラミンは、B12の一種で、スイッチOTC薬。神経細胞へよく移行して、末梢神経障害の他、神経痛、眼精疲労などに効果があるといわれている。

C(アスコルビン酸)
コラーゲン(細胞間を結ぶたんぱく質)の合成に関わり、病原菌に対する抵抗力も高める。紫外線によるメラニン色素の生成を抑える。不足すると、日焼け後の色素沈着や歯ぐきからの出血、鼻血などが起こりやすくなる。

D(カルシフェロール)
腸管からのカルシウムの吸収を助け、骨の発育を促す。紫外線によって体の中でつくられるので、不足する心配は少ないが、日光の照射時間が少ない地域に住んでいる人や、長期に入院している人では紫外線をうけにくく、不足することもある。

E(トコフェロール)
脂質の過酸化を防ぎ血行を改善する。生殖機能を正常に保つ。不足症状は、生理不順、しもやけ、肩こり、頭痛など。

ニコチン酸アミド
ビタミンB群の一つで、エネルギー代謝に関わるたんぱく質のとり方が極端に少ないと不足しやすいビタミン。不足症状はぺラグラという皮膚炎。口内炎、口角炎、下痢など。

パントテン酸カルシウム
体内に入るとコエンザイムA(CoA)という補酵素となり、新陳代謝の促進、副腎機能の改善、肝機能の活発化、殺菌作用など多くの効力を発揮する。抗ストレスビタミン。

ビオチン
抗皮膚炎ビタミンともいわれる。肌あれ、皮膚炎などに効果がある。不足すると皮膚炎、吐き気などがあらわれることがある。
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