下痢止め剤

塩化ベルベリン
生薬のオウバクやオウレンなどに含まれる苦味のある成分。その苦味によって反射的に唾液や胃液の分泌を高める。他に抗菌作用、腸のぜん動運動をゆっくりにする作用、腸内の腐敗・発酵を抑える作用、抗炎症作用などがある。

タンニン酸ベルベリン
腸内でベルベリンとタンニン酸に分かれ、それぞれに抗菌、収斂、防腐作用などをもつ。塩化ベルベリンとちがい苦みがないので服用しやすい。

タンニン酸アルブミン
たんぱく質凝固作用で胃腸の粘膜を保護し、炎症を抑える。また、腸内の腐敗を抑えて下痢を止める。ときに便秘や食欲不振などの副作用が起こる。アルブミンは牛乳由来の成分なので、牛乳アレルギーの人はアレルギー反応を起こすことがあるので注意が必要。

次没食子酸ビスマス
収斂作用によって、腸のぜん動運動をゆっくりにし、腸内の異常発酵による刺激を和らげる。消化性潰瘍のある人は、潰瘍部分から薬が吸収されすぎて頭痛や不安感などの中枢性の副作用が起こる可能性があるので胃潰瘍の人は服用を避けた方がよい。

塩酸ロペラミド(スイッチOTC薬)
腸管に直接作用して、ぜん動運動をゆっくりにする。水分の吸収をよくすることで強い下痢を止めるのにも効果があるといわれる。
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