焼け石に水(やけいしにみず)
焼けて熱くなってしまった石に水をかけても少しも冷めないことから、少しの努力や助けではたいしたききめがあらわれずあまり状態が変わらないこと。

安物買いの銭失い(やすものがいのぜにうしない)
あまりにも安いものばかり買うといたみが早かったり故障して使えなくなったりすることが多く、また新しいものを買わなければならないので結局、損をすることになる。

柳の下のどじょう(やなぎのしたのどじょう)
一度柳の下でどじょうを捕まえられたからと言ってもまた、同じ柳の下で捕まえられるとは限らないことから、一度いいことがあったからと言って二度同じ方法でいいことがあるとは限らないと言うこと。

やぶをつついて蛇を出す(やぶをつついてへびをだす)
わざわざやぶをつついたりしたら、びっくりした蛇が出て来てしまうと言うことから、しなくても良いことをしたために受けなくてもよい害を受けてひどい目にあうことを言う。省略して「やぶへび」とも言う。

よらば大樹の陰(よらばたいじゅのかげ)
小さい木よりも大きな木の方が雨やどりをしたり隠れたりといろいろ利用できるし安全だ。そのことから、誰かに頼るならば、できるだけ力のある人の方が良いと言うこと。

来年のことを言うと鬼が笑う(らいねんのことをいうとおにがわらう)
来年がどんな年になるか何が起こるか誰にもわからないもの。そのような先のことをいいかげんに決めつけて言うようなこっけいなさまを言ったことわざ。

楽あれば苦あり(らくあればくあり)
楽しいことがあると必ずその次に苦しいことがあるもので楽しいことと苦しいことはどちらかがそのまま続くわけではなく交代で来るものだと言うこと。また、怠けているとあとで苦労すると言ういましめ。

良薬は口に苦し(りょうやくはくちににがし)
病気によく効く薬は苦いものだと言うことから、他の人の意見や忠告は聞いたそのときは辛く嫌な思いをするがあとになって自分のためになることを言う。

類は友を呼ぶ(るいはともをよぶ)
気のあった友だちと言うのはとてもいいものだ。そんな気のあったもの同士はいつの間にか自然に集まり仲間になることが多いと言うこと。

論より証拠(ろんよりしょうこ)
「論」は議論のこと。はっきりしない物事についていろいろ議論するよりも証拠を出した方がわかりやすいし、はっきりすると言うこと。

わが身をつねって人のいたさを知れ(わがみをつねってひとのいたさをしれ)
自分をつねってみてはじめて他の人のつねられたときの痛みがわかる。そのことから、自分で痛みや辛さを経験することで他の人の痛みや辛さを理解し人を思いやれと言うこと。

災い転じて福となす(わざわいてんじてふくとなす)
「わざわい」と言うのは悪いこと、不幸なこと。自分の身に起こった悪いこと、不幸なことが結局良い結果になること。また、良い結果となるように自分でうまくその状態を乗り切ることを言う。

渡る世間に鬼はない
「渡る世間」と言うのはこの世の中で生きて行くこと。世の中には鬼のような冷たく意地悪な人ばかりでなく心の温かい、親切で思いやりのある人もいるのでそう悪いことばかりではないと言うこと。

笑う門には福きたる(わらうかどにはふくきたる)
いつも笑い声が聞こえるような仲の良い家庭には自然と幸福が来ると言うことから、いつも明るく楽しくしている人やそのような人の集まる場所にはいいことがあると言うこと。

われ鍋にとじぶた(われなべにとじぶた)
われている鍋にはそれにあったような修理したふたがあるものだと言うことから、人にはそれぞれ個性があるが、それぞれの人にあったふさわしい相手がいると言うこと。