緩やかな景気後退のこと。近年は、政府の不況対策が進歩し、ビルトイン・スタビライザーの作用や弾力的な財政政策の採用により、景気循環の波が次第に小幅になってきている。米国では近年、depression(不況)という言葉をあまり使わずrecession(後退)を使うことが多いが、これは景気下降の振幅が小さく、下降してもV字型に立ち直ってdepressionに陥る可能性が小さくなったためと見られる。さらに後退が軽微になると、マイルド・リセッションと言われる。